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日本では通常、初めにシングルCDが数枚出され、しばらくしてそれらに数曲の新曲を加えたアルバムCDが出されるが、韓国ではシングルCDというのは普通なく、最初からみな10曲前後が収録されたアルバムとして出盤される。
いわゆるアルバムのタイトルというものはなく、たいていが「誰々の、第何集(輯)アルバム」というだけ。あるいは、後述のタイトル曲をそのままアルバムタイトルとして代用するなど。最近では別途にアルバムタイトルを付けるのもよく見かけるようになったが、それでもやはり「何集」と呼ぶ方が普通で、アルバムタイトルで言ってもぴんと来ない場合もある。
シングルCDがないので、最初に出されるアルバムの中から、実際の活動で歌われる曲(タイトル曲)が決められる(もちろん収録段階でタイトル曲候補はある程度決まっているのが普通だが)。また、ある程度ヒットさせ時期が過ぎると、同じアルバムの中の別の曲(後続曲)に切り換えて歌う。場合によってはさらにもう1曲くらいをシングルカットすることもある。
タイトル曲と後続曲、合わせて1枚のアルバムから2〜3曲をヒットさせた後、次のアルバムの準備期間として、活動中断を行う。この間はテレビ等に出演することはほとんどなく、休息と次のアルバムの準備等を行う。早くて数ヶ月、通常半年から1年弱ほどで、新しいアルバムを出して戻ってくる(カムバック)。一般的に、1年に1枚のアルバムを出して、半年間程度活動するというイメージである。活動中断というと最初はびっくりするが、そういう習慣なので、心配することはない。あまり人気の出なかった新人だったりすると、そのまま戻ってこない場合もあるが…。
現地価格は、10,000〜15,000ウォン(約1000円)程度。日本と違い、定価販売制ではないので、店によって価格が違う場合もある。また、新譜などの場合は、9000ウォン程度で安売りしている場合もある。輸入盤として日本のレコード店で購入する場合は、系列によって価格設定が異なるが、通常2100〜2800円前後の価格帯である。現地価格に比べてずいぶんと高いと思われるが、輸入にあたっては関税がかかるほか、輸入業者を介することになるので、高くなるのは輸入盤である以上は仕方のないことでもある。現地の特別に安いレコード店が有名なので、国内価格が3倍近くする印象を受けるが、現地の通常のレコード店の相場はだいたい12,000ウォン前後であり、実際はせいぜい2倍強程度と妥当なところである。
アルバムと言っても、実質的にシングルCDのような扱いなので、1年も経つと古いCDは、人気歌手のものでもあまり流通しなくなり、現地の大型CD店などでも、置いていない場合が多い。中には発表当時は大ヒットしたものでも、あっさり廃盤となる場合もある。もちろん古くても記憶に永遠に残る良い曲というのは多いが、やはり音楽は流行なのだから、なるべく最新のうちに楽しみ、また最新のものを楽しみたい。
日本では今やCDしかなくなってしまったが、韓国では、もちろんCDが主流ながら、カセットテープもまだ流通している。特にソウルを離れた地方では、その傾向が強い。CDよりも当然安価で5000ウォン(約500円)程度。もっとも、音質や使い勝手の面から見て、あまりおすすめはできない。
タワーレコード、ヴァージンメガストア、HMVなどの、大型の外資系レコードショップで買える。ただしどの店舗でも買えるわけではなく、支店によって一切扱っていないところ、注文のみ受け付けているところ、あるにはあるが見るに耐えないところ、非常に充実しているところ、その取り扱い状況はまちまちである。韓国輸入盤は、たいていワールドミュージックコーナーで扱われている。邦楽や洋楽のコーナーはもちろん、ソウルミュージック(爆)のコーナーを探しても見つからないので注意。あるいは実際に置いてはいなくても、注文取り寄せは取り扱っている場合もあるので、お店の人に問い合わせてみるとよい。日本のレコード店は、以前は入荷状況やディスプレイなど、いいかげんで納得がいかないことも多かったが、最近ではちゃんと分かっていらっしゃる方が担当されている店舗も増加傾向にあり、かなり買いやすくなったと言える。
東京・新大久保や日暮里、大阪・今里などの韓国人街に、在日韓国人相手の店舗があり、CDを扱う店も存在する。普通のCD店に比べて幾分安い。最近は大型CD店も充実してきたので、かえって品揃えなど不満があることもあるが、ビデオや雑誌なども売っていたりするので、もし近くにあるならば、利用しない手はない。
近くに韓国CDを扱っている店がない場合は、インターネットの通信販売が手軽でおすすめである。タワーレコード等、大型レコード店を相手に韓国CDを輸入して卸している「サウンドスペース」をはじめ、いくつかの通販サイトがある。相場は2000円前後で、送料が別途かかる場合もある。日本のお店で買うよりも安く済むし、すぐに手に入る。ただ、ネット上での取引になるので、サイト全体を見回して、ちゃんと信用できるところに頼みたい。
知り合いで韓国に行く人がいれば、その人に頼めばよい。あるいは、現地の人が来日するときに頼むという手も考えられる。純粋に本国の販売価格で手に入る。ただし、相手が音楽に詳しい人間でなければ、しっかりと希望を伝えないと、間違われる可能性もある。また、欲しいときにすぐ、というわけには当然いかない。数枚ならばいいが、あまり大量に頼むのも失礼であろう。
最終手段。現地価格で、自分の目で確かめて手に入れられる、最良の手段。もちろん、渡航代・宿泊費を考えれば高くつくが、CD購入以外の付加価値は、計り知れない。もっともこの方法も、欲しいときにすぐというわけにはいかないが。